ありふれた日用品を大胆に芸術作品の題材に取り入れることによって、
芸術に対する幻想は偶像崇拝であるとばかりに皮肉った巨匠。
鮮やかに彩られたマリリン・モンローやエルビス・プレスリー。
規則正しく並べられたドル紙幣やキャンベルスープ缶・・・。
時の批評家たちから『これが芸術と言えるのか』との批判を浴びた
模写と複製のアートは、後にポップアートと呼ばれる、新しい芸術の
カテゴリーを産み出すことになります。
「アンディ・ウォーホルについて全てを知りたいのなら、僕の絵画や映画の
表面だけを見ればいいんだ。それが僕であって、裏面には何もない。」
巨匠の生き様までも象徴するようなこの言葉ですが、何もないのは
裏面だけではありません。実は映画監督の名も持つ巨匠。本当に何もなく、
ただただ観客に苦行を強いる作品の数々・・。
【エンパイヤ】──エンパイヤステートビルの映像がひたすら8時間流れる作品。
しかしビルは何時間たってもビル。盛り上がる場面は一つもありません。
【スリープ】───同じく8時間に渡って、眠る男の姿が映し出される作品。
こちらは人間なので、寝返り程度の盛り上がりがあるかもしれません。
【ブロウジョブ】─フェラチオされる男の上半身にスポットをあてた作品。
これは盛り上がりそうですが、いかんせん上半身じゃ・・。
これらの実験的フィルムはポール・モリッシーなる人物との出会いにより、
その後大きな変化を見せます。
そうです。巨匠を語る上で、もう一つのキーワードは 人。人との出会いです。
著名人文化人・・ありとあらゆる人物が集った『ファクトリー』という名の
アトリエ。巨匠を取り巻く様々な出会いと様々な事件はここから生まれました。
─次号ファクトリーへつづく
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僕の哲学 著/アンディ・ウォーホル TVに恋をして、テープレコーダーと結婚しちゃった ウォーホルのポップな哲学がここに |
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さよなら、アンディ―ウォーホルの60年代 友人Kからの贈り物。しかし現在は在庫切れの様子。無念 |