偉人に学ぶ─ダメ人間の美学
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ジョン・ライドン(1956〜)
┗わずか2年足らずで世界にパンクロックムーブメントを巻き起こした
 「THE SEX PISTOLS」のヴォーカリスト。同バンド脱退直後の1978年、
 「P.I.L」─パブリック・イメージ・リミテッドを結成。
 『Happy?』『フラワーズ・オブ・ロマンス』等のアルバムが有名。

「ロックは死んだ。」との名言を残し、潔くジョニー・ロットンの名を捨て
本名でもあるジョン・ライドンに改名した巨匠。その直後「P.I.L」を結成します。

ロック亡き後も自由奔放のお手本、ライドン巨匠はもちろん健在です。
ピストルズ加入の経緯を教えてくださいと言うインタビュアに「やだね」と答え、
好きな音楽はなんですかと問うインタビュアに「お前には関係ない」と答える巨匠。
アルバム発表時「ロックは死んだがポップは生きている」とのゴキゲン発言もあり。

今も昔も変わりなく毒舌全開ですが、決めるとこはビシッと決める巨匠だからこそ
カリスマなのです。1996年、賛否両論だったピストルズ再結成の武道館公演。
「金のため」と嘘ぶいていた巨匠ですが、「汚された何かに決着をつけたかった。
俺達から奪われた何かを取り戻したかったのさ。俺は変わらない。」とのこと。
男らしいじゃありませんか。

そして、その翌年1997年の来日ソロ公演。
札束にものを言わせ、コンコルドの運行経路を変更しての日本到着。
「午前中は西に進んじゃいかん」と東関道・首都高を120kmでバック走行させ
ホテルに到着。「む。ここは風向きが悪い」とキャンセル。そしてワールドカップの
選手団を押しのけ部屋を確保。ホッとしたのもつかの間「気分じゃないから」と
リハーサルをバックれ・・・・・・・つつも、成功をおさめた初日。
そのままTOKYOの夜を楽しんだ巨匠のシメのお言葉は、
「やっぱり明後日にはロンドンに帰らなくちゃ。名古屋と大阪の公演なしね。」
たまげる関係者を置き去りに、リムジンに乗り込み都庁屋上からヘリコプターで
飛び去っていった(らしい)巨匠。・・・・さすがです!!
今現在の巨匠は、ロスの豪邸で奥様と仲むつまじく過ごしているそうです。

「HAPPYで何が悪い?明日には死んじまうかもしれないんだぜ?」


素┃晴┃ら┃し┃き┃ラ┃イ┃ド┃ン┃様┃の┃世┃界┃
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フラワーズ・オブ・ロマンス
ライドン様率いるパブリック・イメージ・リミテッドの名盤
あ〜。こういうのやりたかったのかぁ・・・納得の一枚です



■今日の余談─私の周りのダメ人間達

└友人Rはただの方向音痴ではない。方向感覚欠落者である。

 ファミリーレストランでトイレに立てば、戻るべき席が分からなくなり、
 店内から「迎えに来てくれ」と私の携帯を鳴らすR。
 病院に行けば「入る時のドアは一つなのに、出るときはたくさんある」
 と文句をつぶやき 適当なドアを開け、看護婦さんの度肝を抜くR。

 そんなRは舞台人である。舞台には上手と下手がある。
 客席から見て右が上手。左が下手なのだが、舞台上に立つときは左右が逆になる。
 大きな劇場になると舞台裏が広く、走って移動をすることも しばしばあるそうだ。

 Rの舞台を観に行く。期待を裏切らず、皆が右から登場する中 逆から登場するR。
 「直前で逆だって気づいたけど、余裕なかったからそのまま出ちゃった。」
 というのがRの後日談である。
 しかし、間違いと知りながらも単独で舞台に上がるというその舞台度胸を買われ、
 その後出世を遂げるのだから 世の中分からないものである。

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