「レザボアドッグス」で巨匠が世に出たのは1992年。
さほど古い話ではありません。それまではどこで何をしていたかと言えば、
高校中退の後、俳優を目指しつつレンタルビデオ屋でアルバイト。
要はフリーターってやつです。よくある話ですね。
そして幼少の頃から筋金入りの映画オタクでもあった巨匠。
千葉真一オタク。香港映画オタク。日本アニメオタク・・・。
名作映画はもちろん、とにかく映画と名のつくものならB級C級なんでもござれ。
そんなオタク道を着々と進んだかいがあってか、フリーター時代に書いた脚本が
関係者の目にとまり、あれよあれよの間に天才監督の出現とうたわれます。
有名人へ転身してもなお、オタク度に磨きをかける巨匠。
キャンペーンで来日しては、石井輝男監督の『網走番外地』や 本多猪四郎監督の
『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』などのビデオを探索している
模様です。↑タイトルだけ見てもオタク度200%なのが分かりますね。
このあくなきまでのフィルムに対する深い愛。オタク愛は本物です。
ある日、人気のTV番組「ER/緊急救命室」を見逃してしまった巨匠は
このままにしておけん!とばかり、すぐさま製作会社に電話をし
「テープをくれ」と、ねだります。
その返事は「放送1週間分の演出してくれるなら、あげてもいいよ」とのこと。
この悪ノリとも思える返答に気を悪くするどころか、ノリノリで引き受ける巨匠。
こうしてテープ一本のために「ER/緊急救命室・47話」はカンヌ受賞監督の
手により演出を施されました。しかし、そこはもちろん自分大好きの巨匠。
黙って職人仕事に徹するはずがありません。遊び心満載。タランティーノ節満載。
シリアスなストーリーの中、子供が下品におならをしたり、ゲロ吐いたりと
忙しいです。
今現在の巨匠は、五年ぶりの新作「キル・ビル」を製作中。
つい最近、日本で撮影をしていたとの情報も・・・。
しかし、まずオタクでありき。の巨匠。
キャストに千葉真一を迎え、ホクホク顔に違いありません。
2002.09.25 「まぐまぐ」より1,178部発行
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レザボア・ドッグス とかくキルビルなタランティーノですが、いや〜やっぱ タランティーノと言えばこれでしょう。 本気なんだか冗談なんだか分からんラストは必見! |