ジャズに興味はないけど名前は知ってる。というあなたも、
今後ともジャズに興味を持つ予定はありません。というあなたも、
一度CDを手にとって「ジャズの帝王」のお顔を確認してみてください。
写真越しに目が合っただけでつい「すいません」と謝ってしまいたく
なる威圧感は、まさに帝王。
「俺を帝王とよぶな。ただマイルス・デイビスと呼んでくれ。」
とご本人はおっしゃっておりますが、
「俺だって、俺一人ではグレイトにはなれないのさ。」
ともおっしゃっております。やっぱり最終的にはグレイトって
ことでいいみたいですね。
俺様発言&傲慢発言を集めただけで一冊の本が出来そうな巨匠ですが、
音楽に対する意欲はさすが。とても凡人に真似のできるものでは
ありません。
13歳で父親にトランペットをプレゼントされ、迷うことなく音楽バカと
しての人生を踏み出した巨匠。音楽・私生活ともに早熟だった巨匠は
16歳で結婚、17歳で父となり、18歳でチャーリー・パーカーと
共演を果たしています。
その後、クールジャズという新しいスタイルで革命を起こしてからは、
天才街道まっしぐら。常に前へ!見るべき方向は「前」のみ。
完璧さを求めてまっしぐらに突き進み、満足できたらもう興味なし。
次なる音楽革命へと突き進みます。
トランペットへのこだわりは崩しませんでしたが、ジャンルに対しての
変なこだわりはありませんでした。ロックやファンクへの興味も深く
ジミ・ヘンドリックスとの共演の話もあったほどです。
もっともこの話は当のジミ・ヘンドリックスが死亡してしまったので
お流れになってしまいましたが・・・。
「オレは過去にやってもうすっかり分かってしまった事は二度とやらない」
その姿勢は私生活にも貫かれていた様子。すっかり分かってしまった
女性とは離婚。そしてまた新たな女性と結婚・・。(以下何度か繰り返し
趣味はボクシング。前へ前への性格にピッタリだったようで、かなり
本格的に鍛えていたそうです。
しかし全力疾走を続ければ誰でも疲れます。5年間ほどトランペットを
持たなかった時期もありました。・・・が、休止期間も全力疾走。
控えていたはずの麻薬やりまくり。日替わりで女性連れ込みまくり。
アルコールも飲みまくり。部屋は散らかしまくりでミュージシャン仲間
ばかりか、お手伝いさんにも愛想をつかされる始末。
天才ももはやこれまでか・・・と思われましたが見事復活。
それから先は躊躇することなく、65歳でこの世を去るまで、
音楽の道を突き進みました。
2003.05.28 「まぐまぐ」より発行
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Kind of Blue(CD 視聴可) この一枚がなかったら今のモダンジャズもなかったのでは?と 言われる歴史的な一枚。発売当初から大きな反響を呼んだそう。 |
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ディンゴ(DVD) 亡くなる直前のマイルス・デイビスが伝説のミュージシャン役として 派手ハデな衣装できらびやかに出演。その姿は…ちょっと笑えます。 |